院試 雑記

東大機械工学院試の機械設計・生産工学の勉強法などについて

東大機械の院試を受けるときに、よく分からなかったこの科目について少し書いてみようと思います

 

出題範囲

過去問を数年分見れば分かりますが、本当に幅広い範囲から出題されます

切削加工が過去数回出題されたことがありますが、過去問題と同じような問題が出題される確率は低いです

出題範囲は機械材料、機械加工、機械設計などなど、絞って対策することが非常に難しい科目です

少し昔の記事ですが、過去の出題内容は以下のリンクがとても分かりやすいですので、参考にしてみてください

出題傾向分析 - 生産・加工

 

内部生に聞いた話

内部生の話では、機械設計・生産工学の院試は

・生産の技術
・生産システム
・生産プロセスの設計
・機械設計

の授業内容が試験範囲となっているらしいです

外部生が手に入れるのは大変だと思いますが、研究室訪問などの際に授業の過去問やスライドなどを貰えるか聞いてみるのもアリだと思います

 

対策方法

他の4力の科目と違って「これをやればいける!」というような参考書や教科書はないと思います

内部生に聞くと「生産の技術」という教科書をとりあえず読んだだけ、という人がほとんどでした

 

私は対策をあまりしませんでした

機械設計・生産工学の分野は知識も必要ですが、その場で考えて答えを出す問題も結構出題されます

過去問を見ても範囲が広すぎてコスパが悪いし、機械設計・生産工学の対策をしなくても半分くらいは得点できるような感じの問題でしたので、学部時代に学んだことを組み合わせながら解答していって、難しいところは諦めるというやり方にしました

毎年の合格平均点が半分くらいですので、勉強すれば解けるようになる4力に集中した方が良いと思います

「この科目で0点でも受かるくらいに4力やってやるぜ!」くらいの気持ちでいましたね

過去問は2~3年分やって慣れるくらいで十分でした

 

思うこと

機械設計・生産工学の科目は、私の知る限りでは東大の院試でしか出題されないんですよね

他のところでは出題されたとしても選択問題になっていました

出題範囲がとても広いため、試験対策がとても難しいこの科目は

「学部生の間、機械工学に興味を持ち、どれだけ熱意を持って学んできたか」

が問われている試験だと思います

東大院試合格"だけ"を目指すのであれば対策は必要ないのですが、卒業後に就職してものづくりに関わる人間であれば、学んでおきたい内容だと思います

私は大学院入学前に機械設計・生産工学の勉強を(少しだけ)やったおかげで、企業の工場見学の際などにも社員さんの言っていることが(少しだけですが)理解できるようになりました

院試後でも、大学院入学前でも、暇なときに機械設計・生産工学について勉強しておくのは、これからの研究生活や人生でプラスになると思います

私が使ったもので面白かったものを載せておきますので、興味を持った分野だけでもぜひやってみてください

もちろん、先ほど挙げた「生産の技術」も素晴らしい教科書です

 

【追記】

2021年の募集要項を見ると、専門科目は1科目ずつ時間が分かれて試験時間が増えているみたいです
私が受験した時は、「機械工学第一部」と「機械工学第二部」で分けられていて、試験時間は3時間だった記憶があります
機械設計・生産工学に関しても試験時間が増加しているため、難易度が上がるかもしれませんね…受験生は頑張ってください

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