リンク機構について簡単にまとめていきます
対偶について説明した前回の記事はこちら
-
自然数の倍数の見分け方について解説
続きを見る
リンク機構
機素が対偶をなして繋がって機構になっているとき、この機素をリンク(節)と呼びます
そして、この機構をリンク機構(連鎖)と呼びます
リンク機構は、3つのリンクから構成される3節リンク機構が最小のものになります
このリンク機構ではそれぞれのリンクは固定され、リンクは動くことができません
このような連鎖を固定連鎖と呼びます
3節リンク機構からリンクを一つ増やしたものを4節リンク機構と呼びます
4節リンク機構で、リンクAを固定してリンクBを動かした場合には、リンクC,Dは一定の動きをします
このように限定された動きをするリンク機構を限定連鎖と呼びます
さらにリンクを一つ増やしたものを5節リンク機構と呼びます
5節リンク機構では、先ほどと違って固定されていないリンクの動きが一定になりません
このようなリンク機構を不限定連鎖と呼びます
リンクの長さや組み合わせが違う様々なリンク機構が存在しますが、機械としてはある一定の動きをしてほしいものが多いため、限定連鎖が最もよく使用されます
原動節と従動節
外部から力を加えて他の節を動かす節を原動節、動かされる節を従動節と呼びます
先ほどの4節リンク機構を例に挙げると
リンクBが原動節、それに応じて動くリンクC,Dが従動節となります
Aは固定されている固定節になります
てことクランク
360°回転できるリンクをクランクと呼び、360°未満の回転(揺動)するリンクをてこと呼びます
リンク機構の例
リンク機構の例を少しだけ挙げておきます
往復スライダクランク機構
回転運動を直線運動に変える機構です
ミシンなどに使用されています
揺動スライダリンク機構
回転運動を揺動運動に変える機構です
車のワイパーなどに使用されています
てこクランク機構
てことクランクが組み合わされた機構です
【参考】
イチから学ぶ機械要素 リンクの機構と種類
イチから学ぶ機械要素 リンク機構とクランク機構の違い
Wikipedia リンク機構
Youtube cat orange
Youtube Skyline Tutorials