今の大学生とか大学院生とかは共感してくれそうな話題について
2015年度の大学入試から数学(理科も)で、新教育課程に基づいた入試になりました
これによって高校数学から行列が消えたんですよねー、勘弁してーっていう話です
新課程とは
学習指導とは、文部科学省が決めてる「こんなことを学校で教えてねー」っていうものなんですが、これが5~10年に1度くらいのペースで変更されています
2012年から新課程になり、以下の図のような変更が行われました
数学Cが消え、いくつかの分野は数学Bや数学Ⅲに移動しました
行列は消え、新しく複素数平面が加わりました
なぜ行列がなくなったのか
これ調べてもよく分らなかったんですよね、個人的には
・内容が薄い
・入試問題としてパターンが限られる
という理由で無くなったのかなって思ってます
高校で学べるくらいのものだと、行列の四則演算や逆行列の求め方などで、ただ計算のやり方を覚えて終わりっていうことになりがちなのかなと
そうなると入試で出す問題にも深みが出ない
覚えるゲームみたいなものは数学ではない、無くそう!
みたいな感じでしょうか
行列復活してほしい
高校にいるときは数学の指導要領についてなんて考えてませんでしたが、大学生になって思います
行列、必要ですよね
1年前期のプログラミングの授業でいきなり、回転行列を~みたいな話が出てきて苦労した記憶がありますし、私の専門の機械工学でも行列を使う場面は非常に多いです
「必要なものは自分でやれ」ということなのかもしれませんが、大学生になって行列の基礎から学ぶのは時間がもったいない気もします
専門外なので詳しくないのですが、ディープラーニングの多くの演算は行列同士のものですし、これだけ国がAIとかDX推進とか言ってるのに行列をやらないのはちょっと違和感を感じますね
そういえば、「高校中退をなくすには数学の必修を廃止するのがいい」なんて言ってるお偉いさんもいましたね、この勢いだともう1分野くらい消えても不思議じゃないなって思ったりもします
以上、大学院生の落書きでした
行列を1から学びたい方におすすめの参考書を貼っておこうと思います
【追記】2022年度からまた新課程になるようです。
数学Cが復活するようですが、行列は復活していませんでした。
残念…