今回は機械系院試のバイブルともいえる「四力問題精選」の紹介です。
院試における四力の重要性
四力とは「流体力学・機械力学・熱力学・材料力学」をまとめた総称です。
機械系の院試では四力は試験科目に含まれていることが多く、配点も大きいため差がつく科目だと思います。
しかし大学入試とは異なり院試では参考書があまりないため、勉強方法に困っている方は多いと思います。
そのような方のために、今回は機械系院試のバイブルともいえる四力精選について紹介したいと思います。
四力問題精選
通称「四力精選」、機械系院試における有名な四力の参考書です。
機械系の院試を受験する人でやっていない人の方が少ないのではないでしょうか。
各分野約30問の良問が載っており院試の出題範囲を大体カバーすることができます。
難易度は比較的高いのですが、ここまで院試に特化した参考書は他にないため絶対にやるべき参考書です。
この参考書で取り上げられている問題の多くは様々な大学の過去問題(ほとんどは旧帝大+東工大)なので、どんな問題が院試で出題されるかを知ることができます。
機械力学、流体力学、熱力学に関してはこれをやれば大体の範囲をカバーすることができますが、材料力学の分野だけはJSMEシリーズなど、他の教材と座標軸の取り方が逆なのでおすすめできません。
進め方
解法パターンの暗記をするつもりで進めていくと良いです。
大学院入試は、大学受験に比べて、解放のパターンがごく少数で限られているので、解法パターンの暗記をすれば突破できます。
1周目は分からなかったら解答をすぐ見て、解答の仕方を頭に入れます。
2週目で解けなかった問題にチェック、3週目、4週目と繰り返して、解けない問題を無くしていきましょう。
はじめてみるような問題や、応用問題はほとんどの学生は解けませんし、それが解けなくても合格は余裕です。
時間がない方は、自分の受験するところの過去問を見て、四力精選にある似たパターンの問題を優先的に解けるようにしていくといいと思います。
誤植が多いのが残念
四力問題精選の欠点は誤植が多いことです。
解答が間違っていたり最初に乗っている公式が間違っていたりと結構ひどいです(笑)
四力精選専用の誤植リストのサイトが存在するのでチェックしてみてください。
まとめ
今回は四力精選について紹介させていただきました。
四力精選は質の良い問題が多く、四力の主要な範囲は全て網羅している素晴らしい教材なので、ぜひやってみることをお勧めします。
専用の掲示板もありますので、わからない問題はどんどん質問してみるといいと思います。
私も院試勉強の際はいくつか質問していました。
その他の機械系院試おすすめの参考書はこちらの記事に書いています。