今回は機械系の大学院入試対策におすすめの参考書(数学)を紹介します。
出題範囲
大学院によって出題範囲は異なりますが、ほとんどの大学院では以下の範囲から出題されます。
- 微分積分
- 微分方程式
- 線形代数
- ラプラス変換
- フーリエ解析
- 複素関数
- ベクトル解析
- 確率
結構多いように感じますね。
しかしこの分野の中から数題選択する場合や微分積分+微分方程式と線形代数のみが出題範囲になっている場合が多いのでこれら全てを学習する必要はないです。
志願先の大学院の出題範囲を確認してみてください。
マセマ出版シリーズ
大学の定期試験対策として有名なマセマ出版の参考書ですが大学院入試にも役立ちます。
数学の難易度がそこまで高くない大学院であればマセマのみで対応できます。
マセマシリーズは丁寧な解説が載っているため初学者でも理解しやすいため授業で扱ったことがない人や授業があまりよくわからなかったという人にもおすすめです。
ラプラス変換に関してはフーリエ解析の参考書の後ろの方にのっているものだけで十分だと思います。
また、マセマには演習シリーズもあります。
サイエンス社 演習と応用シリーズ
苦手分野や頻出分野の演習量を増やしたいときにおすすめの問題集です。
マセマシリーズよりも難易度の高い問題も多くやりごたえがありますが、基礎的な説明が少ないため1冊目の参考書にはあまり向いてないかもしれません。
他の参考書や問題集に比べ値段が安いのが特徴的です。
これならわかる工学部で学ぶ数学
1冊で微分方程式・線形代数・複素関数・ベクトル解析・フーリエ解析・ラプラス変換全ての範囲を網羅できる参考書です。
院試まであまり時間がない方、数学にあまり時間をかけたくない方におすすめです。
演習大学院入試問題シリーズ
上記の参考書を終え数学で差をつけたい人、また院試まで時間がある人におすすめの問題集です。
東京大学をはじめとした旧帝国大学、東京工業大学などの大学院試験の過去問が多く掲載されており、この問題集がすらすらできるようになればもう機械系大学院試験の数学で苦労することはないと思います。
ただ、誤植が多く説明もわかりやすいものではないので、必ずしもやるべき問題集ではないと思います。
ⅠとⅡは難易度の違いではなく範囲の違いなので注意しましょう。
ちなみに
大学の参考書などは高いものもあるので、中古での購入などの選択肢もあります。
アマゾンや楽天などでは中古品も出品されているため、確認してみてはどうでしょうか。
また、大学の図書館にあるものもたくさんあります。
私の通っていた大学には演習大学院入試問題シリーズ以外の参考書は全て図書館に置いてありました。
参考書代は決して安くないので大学図書館で探してみるといいと思います。
まとめ
今回は大学院試験の数学のおすすめの参考書を載せました。
まずは志望先の出題範囲と難易度を確認してから使用する参考書を決めるのがいいと思います。
専門科目とのバランスをみて早めに大学院試験対策を行いましょう。
専門科目編もあるのでぜひご覧ください。